お家に帰りたいって言われてもなぁ...

夕暮れ症候群イメージ画像

妻は53歳でアルツハイマーの確定診断を受けました。今年で7年目。病はゆっくりゆっくりと進行し、今回の更新で要介護が3になりました。このところの大きな悩みは帰宅願望。これがなかなか手強いのです。夕飯を機嫌よく食べ終える頃になるとなにやらソワソワとし始めます。嫌な予感。食器を洗い終わった頃合いに予感は的中。「じゃ、帰りますね。」....(出たぁ〜!今日も出ました、帰る帰る攻撃。ふ〜〜...)「...どこに帰るの?」「どこにって、家に決まってるでしょ。」ここで真っ向から質問したり、否定したりすると事態は悪化の一途をたどります。

夕暮れ時の帰宅願望を「夕暮れ症候群」とも呼ぶそうです。夕方家に帰りたくなるのはいたって自然なこと。そのこと自体は異常なことではありません。でも、自宅にいて家に帰りたいと言われてしまうとその対応はなかなか手強いですよ。インターネットの情報や、交流会の方々からのアドバイスで、”気をそらせる作戦” を決行することにしました。いろいろと試してみましたが、一番効果があったのは音楽でした。ノンアルコールビールを2缶買ってワンコと公園へ。youtubeで懐かしい音楽を聴きながらグビィ。これは効きましたね。妻はすっかりゴキゲンで、夕飯を食べて薬を飲むと機嫌良く床に就くようになりました。これを始めて以来、帰宅願望はすっかり影をひそめました。帰宅願望の特効薬は気分の転換。これに限ります。

2021.06.27

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